先日、明石トライやるウィーク推進協議会に副会長として出席してまいりました。
トライヤルウィークとは
兵庫県が1997年の神戸連続児童殺傷事件を機に
中学生に働く場を見せて学習させようと
1998年度から実施されている職場体験です。
本年で18年目を迎え、
トライやるを経験した生徒が親や教師となり
子供に経験談を語るなど、
非常に成熟しつつある素晴らしい事業です。
そもそもトライヤルとは、
「学校」「家庭」「地域」といった3つのトライアングルで
子供たちを「教」「育」しよう。という意味が込められてます。
会議に参加し、
当日の配布資料に非常に興味深いデータがあったので紹介します。
体験する職場について、
受け入れ人数や職種が限られており、
生徒の希望通りの職場に行けない事も多々あるようで、
希望通りの職場体験できる生徒は約70%
残りの30%は自分たちが望んでいない職業を体験することになります。
ですがその生徒に対し、
学校や家庭で「働く意義や目的」と言うものを伝えた結果、
体験終了後のアンケートには、
なんと90%以上の生徒たちが体験してよかったと答えているそうです。
つまり、「やりたくなかった事がやってよかった体験になった」
この思考の転換こそが、厳しい現実社会を心豊かに生きるコツであると私は思います。
いつでも事実はひとつ。考え方はふたつ。
大人たちのスパイスひとつで子供の思考は大きく変化するものです。
やりたくないものの中に自分の殻を破るヒントは隠されているのかもしれませんね。