先日、井戸知事と防災について懇談してまいりました。
防災には耐震改修や防潮堤建設などのハード面の対策と、
避難対策や防災意識向上のソフト面の対策が必要です。
兵庫県は知事が就任して以来約15年にわたり、阪神大震災の教訓を生かし、
防災のトップランナーとして様々な取り組みをされております。
県民局、市町村にまで及ぶ南海トラフ地震対策マニュアルの義務化や
危険性の高い渓流1342か所での治山ダム整備、
防災を身近に感じてもらう防災未来センターの建設や
子供たちの意識を向上させる防災甲子園の開催等々。
皆さんはご存知でしたか?
神戸市に、アジア防災センターや国連国際防災戦略事務局があることを。
兵庫県のそれらの取り組みが認められ、世界のローカルモデルに認定されていることを。
首都直下地震などの際には、
首都機能のバックアップが必要と考え、防災施策を統括する国の機関、
「防災省(仮称)」の誘致を検討されていることを。
私たちが住むこの兵庫は世界的に見ても優れた防災都市です。
常に大きな視点で安全や安心を考える大切さに気づくことが出来ました。
その後、知事との懇親会での言葉が非常に印象的でした。
私たち行政が行う公助には限界がある。
どうあがいても地震や津波は防げない。
それらの被害を少しでも小さくするのが私たち行政の仕事。
つまり防災。
君たちに求めることはただ一つ、
「いざという時、一人でも多くのお年寄りやけが人をおぶって避難してくれる災害現場の若者の育成」
つまり減災。
知事が想定する南海トラフ発生時の初期非難が完璧にできれば
2万9千人という想定死者がなんと400人にまで減らすことが出来るそうです。
多岐にわたり長く防災を考えてこられた知事からの
シンプルな答えに胸が熱くなりました。