第60代理事長所信

はじめに

1949年に青年会議所の前身である東京商工青年会議所の発足から始まった青年会議所運動。そしてその約10年後の1959年に56名の敬愛すべき先輩諸氏の手で明石に青年会議所が発足し、翌年に日本で186番目のLOMとして承認された。明石青年会議所の59年の歴史は尊く、先輩諸氏には尊敬の念を禁じ得ない。60周年の節目に、歴史を紐解き、我々が現代の解釈や価値を加え、未来のために今何が必要なのかを考え、まちにポジティブな影響を与える。歴史を紐解くとは、伝統という言葉に誤魔化され、慣例となっている形式上の作業を行い続けることではない。創始の精神を知り、なぜかを問い、今どうあるべきか考え、我々の成長やまちの発展に実りのある運動、活動にさらに磨きをかけて挑戦することである。

この豊かな現代は先人の志と行動の賜物である。我々はその恩恵の上に営んでいる。人口減により当たり前であったことが、当たり前でなくなるこの時代に生きる我々は、我々が享受した果実と豊かな畑を、命を賭して次代に引き継いでいかなければならない。

出生数が減少し、高齢化率もますます高まっていく。これからは小さな社会に変化し、その中で真の豊かさとは何かを問うことになる。地域や産業の選択と集中が起き、また新たな価値観により新たな産業が生まれる。多くの産業はサービス化し、雇用を生み出しているが、労働力の減少により人員によるサービス向上を維持することはできない。我々青年会議所としても地域創生の種を生み出すために既存のものにさらに価値を付け加えるブランディングを行い、また固有の資源を生かしながら新しいものを生み出す必要がある。この地域の核となりうる事業、産業にスポットを当て今後のまちが進むべき道を考え多様な価値観を加えていきたい。世界、国家、このまちが抱える問題は様々であるが、我々JAYCEEに課せられた使命は課題を見つけ、解決すること、そして解決しうる仕組みを創り出すことである。そしてそのプロセスにおいて、我々がひとを巻き込み能動者に変化させるリーダーに成長しなければならない。挑戦し、失敗すればその失敗の要因を分析し、多くの学びを得ることができる。さらに成功体験の中からも多くの学びを得るには達成感に誤魔化されず、成功要因を分析しなければならない。課題を見つける力を持てば、失敗体験はもとより成功体験の中にも多くの学びを得ることができる。

地域にはそれぞれの地域社会が持つ良い素質がある。明石青年会議所としてまずは明石の素質に適合し、近隣地域の発展とも相乗関係にある持続可能な明石のありかたを模索したい。近隣都市の中の明石を見るだけではなく、我々は青年会議所のネットワークを生かし兵庫から見た、日本から見た、世界から見た明石の存在価値を見つけ出そう。

学び舎としての存在意義を

青年会議所はその名の通り、緻密で厳格な会議を行い、そこに培われた巧みな組織運営が相まって、リーダーを生み出し続けてきた。即ち、そのプロセスで会員の成長の機会を生み出し続けているからこそ、学び舎としての存在意義がある。会員の潜在能力と熱意を引き出すことができれば、多様なアイデアが生まれる。そして会員各々が社会の中で自分が持ち合わせていない分野の問題意識や感情、視点に触れることができ、社業におけるイノベーションの起点ともなりうる。多くのひとに成長をもたらす会議運営に向けて、妥協なき準備と、一人ひとりが会員全体を代表する自負を持って参加しよう。

インパクトある情報を提供しよう

青年会議所は社会にとって有益な団体である。そして市民から感謝される団体であることは重要なことである。認知度を高め、賛同者を増やし、新たな仲間を求めるために、事実の羅列をやめ、伝えたい相手を狙い定め広報を行おう。固定概念を捨てて、市民が手を伸ばす情報に形を変えよう。我々が未来のために行う、利他の精神を持った運動を一人でも多くの市民に伝えよう。また明石青年会議所では日本青年会議所と連携し、JCカップU-11明石少年少女サッカー大会を2年にわたり開催し、多くの市民にスポーツを通じて青年会議所に触れていただく機会を提供することができた。引き続き青年会議所らしさが溢れる大会を開催し、市民に感謝される団体になろう。

魅力あるリーダーの育成

リーダーの資質は様々ある。明石青年会議所では、JCI Creedの各々の解釈を持った魅力的なリーダーを輩出したい。青年会議所には短期間で我々に成長をもたらす、多くのプログラムがある。また日本青年会議所という我々の固定概念を覆す器がある。上手く活用し学びの質を上げ、会員に生涯の素養を提供していきたい。またわがまちには良い取り組みをしている多くの団体がある。青年会議所の信頼を高めてビジョンを示し、各団体の強みを結集して山積する課題解決に臨んでいけるリーダーを輩出する必要がある。山本五十六氏の言葉に「やってみせ、言って聞かせてさせてみせ、誉めてやらねば人は動かじ。」とある。まさに私が成長した過程も先輩諸氏にこのように携わっていただいたおかげであると思う。さらにひとを成長させようとする過程がまさに私の成長の機会となった。ひとを成長させるプロフェッショナルになろう。そしてそれを受け取るひとは、素直さと挑戦する気概をもって自己成長に邁進してほしい。

ひととまちの可能性を引き出す

2015年の期初には27人まで減少した会員も今では倍以上になった。その後に入会した会員も今や明石青年会議所を代表する活躍を見せてくれている。しかし明石市の人口に対する会員比率は全国的に見てもかなり少ない。明るい豊かな社会の実現のためには、社会という畑を耕す市民を増やす必要があり、青年会議所会員を増やすことが一番の得策である。そのためには会員がより深く青年会議所を知らなければならない。青年会議所の魅力を知らずに入会を勧めることは間違いなく不信感を募らせる。また目標を達成する逆算を持って計画し、会員拡大に臨もう。我々の未来の仲間に情熱を持って真摯に向き合い、彼らにさらなる成長の機会を提供しよう。

助け合いは実践から

2017年から我々は本格的に市民の防災・減災の意識向上の取り組みを始めた。試行錯誤を重ねながら、素晴らしい団体と手を取り合い、一つの発展形を見出すことができた。しかしこの取り組みにゴールは存在せず、引き続き明石青年会議所らしい視点でより効果的に発信し続けたい。またより安全・安心なまちを実現するには、学問だけではなく実践を通じて市民に訴えかける必要がある。まずは多くの市民の参加を募り、自ずと防災・減災の意識、とりわけ共助の意識が醸成する機会を提供しよう。

若者とともに未来を創造しよう

2016年に選挙権年齢が18歳以上に引き下げられた。教育の中で政治参画を促しやすくなったが、まだ選挙権を持つ青年世代の意思が政治に反映されるほどの投票率に至っていない。人口減のあおりを受け、今後限られたお金と人員を何に使うかという選択と集中がさらに重要になっていく。しっかりとまちの未来をわがごとであると考えられるひとを増加させ、市民主導のまちづくりを行っていく必要がある。青年が自らの可能性を信じ、まちへの帰属意識を持つことで政治参画意識を呼び起こし、さらなる当事者意識を醸成しよう。

明石ファンを増やそう

2012年より大蔵海岸で市民にまちへの愛着と誇り、そして安全・安心への意識を持っていただくべく、対外事業を行ってきた。毎年新たな挑戦を行い、そして新たな課題を発見してきた。しかし未だ歩道橋事故、砂浜陥没事故のネガティブな影響を払拭できていないと感じている。明石は良いまちだ。課題を解決することは勿論であるが、明石の価値をさらに高めるために地域組織、地域資源を注ぎ込もう。この景観や海産物等の魅力に触れていただく機会を創り出し、明石ファンを増やそう。問題に対し勇気を持って立ち向かい、ポジティブな影響を与え、市民主導でのまちづくりを進めていこう。

未来への道標を指し示す

2019年は明石市制施行100周年、明石城築城400周年という千載一遇の機会に我々明石青年会議所も60周年の節目を迎えることとなった。この機会に先人の功績を称え、携わってきたすべての方に感謝し、明るい未来のために手を取り合って進んでいく気運を創る必要がある。我々はJAYCEEとして先輩諸氏の創始の精神を呼び起こし、歴史の重みを感じ、志ある運動を展開することで我々のまちと明石青年会議所をさらに躍進させたい。我々の情熱は必ず伝わり、伝播していくと確信している。まちから信頼を寄せられる団体として、まちの中で獅子奮迅の活躍を見せていこう。

むすびに

先輩諸氏は自主独立の組織である、最高の学び舎を我々に提供してくれた。我々の正解を我々自身で創り上げることができる。公益性と知識と人格を兼ね備えた明石青年会議所。我々の胸に輝くこのバッジの信頼と青年会議所のブランドを活用し、挑戦し続けてほしい。困難に立ち向かえば、自己の成長とかけがえのない仲間を得ることができる。我々JAYCEEは勉強仲間であり、余暇を過ごす仲間であり、あなたの生涯を支えるブレーンとなりうる仲間である。仲間とは戦友に他ならない。自らの人生を振り返ってほしい。学生時代も、部活も、会社も恐らくあなたの仲間は同じ困難を乗り越えた同志であったはずだ。家族や生業に感謝し、仲間と困難を乗り越え、真の友情を築こう。

失敗を恐れないでほしい。そこで生み出された英知と勇気と情熱は、あなたと我々のさらなる発展の糧になる。あなたの成長は、家族、社業、ひと、まちの成長に直結している。

人生で二度とない青年世代を一緒に楽しもう。

基本理念

多くのひとが参画する魅力溢れる明石を目指して

基本方針

  • まちと明石青年会議所の価値を高めよう
  • 知識と人格と凛とした佇まいを持とう
  • ひと、まちにポジティブな影響を与えよう
  • 成長の機会に感謝しよう
  • 例会を大切にしよう

スローガン

Just Act!~史上最高の一年を~

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